私は地域包括ケア病棟に勤務しています。地域包括ケア病棟とは、急性期病院治療後や自宅･施設など生活の場から入院した患者さんが元の生活に戻れるように診療、看護、リハを目的とした病棟です。入院の早い段階からご本人、ご家族の意向をすり合わせ今後の方向性を決定していきます。
以前、患者さんは自宅退院を希望しましたが、ご家族が自宅以外を希望したケースがありました。双方にとって何が一番ベストなのか、そのために何をすべきか、多職種でカンファレンスを繰り返し、自宅退院となりました。
ご家族は不安がありましたが、退院後のサポートを強化し、患者さんの思いを尊重し、患者さんは笑顔で退院されていきました。このような時に、直接関わることができ看護師として喜びとやりがいを感じます。

今年度、私は看護研究で域包括ケア病棟から自宅退院できるために必要な要因を検証し、早期から支援できるように取り組みます。一人でも多くの患者さんが、笑顔で住み慣れた地域、自宅で生活を継続できるように、今後も日々邁進していきたいと思います。