仕事のやりがい
Vol.081
2022.02
作業療法士
勤続年数: 4年3ヶ月
安心して過ごせる環境作り
私がオアシス21に入職して4年が経ちました。以前は回復期の病院で働いていましたが、もっと生活に近いところで働きたいと思って老健への転職を決めました。オアシスの通所リハビリには病院から退院してリハビリを続けたいと通ってこられる方が多いですが、中には長く通っておられ、新たな病気で入院され戻ってくる方もいらっしゃいます。
リハビリをして歩けるようになる、何か出来るようになるといったことだけでなく、出来ないことの代償手段や安心して過ごせる環境を整えていくことも、リハビリの仕事としてやりがいのあることだと感じています。
私が入職時から担当している方で、元々は杖も使わずに廊下を自主トレで何周も歩いていたのですが、何度か脳梗塞を患い、杖で歩くのにも介助が必要になった方がいました。
ご本人はその事をなかなか受け入れられない様子で、自宅での転倒も多くなっていました。歩行器を導入することになったのですが、初めは「使わなくても大丈夫。転んでもいいんだ。」
と聞きいれてもらえませんでした。私は必要性を伝えるだけではなく、その方のことを本当に心配しているということを伝え、自宅での生活を続けるために何が優先かを一緒に考えるようにしました。新しい事を提案するには信頼関係がないと受け入れてもらうことは難しいと思います。今では「これ(歩行器)の方が安心だね。トイレも転ばないで行っているよ。」とおっしゃっており、転倒もなくなりました。
これからも利用者さんの生活に寄り添えるような関わりを心がけていきたいと思います。