仕事のやりがい

Vol.039
2018.05
准看護師
勤続年数: 13年4ヵ月

利用者さんや家族の希望を多職種連携で叶えられるやりがいのある職場

今回、在宅でターミナルを迎えたいという80代の男性の利用者さんと関わることができました。はじめはリハビリ希望での入所でしたが、身体機能の低下が著しく医師の病状説明より、「ご家族は延命を望まない」とのことでターミナルケアになりました。
山が好きだったご本人は、居室のベットの上で「山、空」とだけ力なく声を出しましたが、それを聞いた職員は居室の窓をピカピカに清掃。よく見えるように、窓の半分しか開かない障子からロールカーテンに変更したり、「いくら、食べたい」「熱燗、飲みたい」との希望からはSTと栄養士が協力して召し上がってもらうことができました。
そして終末期、「家に帰りたい」の希望を叶えるために、早い段階からナースイン花ぴりかへの情報提供と主治医の連携。余命1週間の診断では、急遽予定より早い緊急退所でターミナルでの在宅復帰が可能になりました。その時のご本人の表情は間違いなく家に帰れる喜びの表情でした。
今回も一つの事例から自分自身に大きな学びがありました。そして、地域との関わり、家族とご本人の想いを聞き、それを叶えるために多職種がしっかりと繋がっている喬成会での看護師の仕事にやりがいを感じています。