仕事のやりがい
Vol.012
2015.10
介護福祉士
勤続年数: 7年6カ月
ご利用者に真剣に向き合い、成長した
私の所属しているフロアは認知症専門棟で、長期に入所されている認知症のご利用者が50名います。入職してから、認知症専門棟は特養待機者がほとんどで、帰宅願望があっても、帰れない方ばかりです。老健は在宅復帰の施設といっても、それには程遠いいフロアでした。平成25年度に強化型を狙い、在宅復帰にチャレンジすることになりましたが、認知症専門棟では「家族の理解も得ずらく、更には自宅での生活は無理だろう」と感じていました。しかし、在宅復帰チャレンジ前にターミナルの方の一時帰宅に看護師さんが本気で取り組みました。明日亡くなってもおかしくないご利用者が「家の赤飯が食べたい」といった一言から始まったチャレンジでした。最初はご家族の不安はありましたが、実現。日帰りではありましたが、家に帰って赤飯を食べ、家族と過ごして帰ってきました。その後、数日でお亡くなりになりましたが、とてつもない感謝をされました。このことで、認知症専門棟も在宅復帰ができると感じるようになりました。ほとんどの場合、ご家族の「それは無理でしょう」から始まりますが、結果的に在宅復帰されたご家族からは感謝されます。無理と考えてるのは周りであり、やれば出来るんだな。と感じるようになりました。まだ私は、ご家族との関わりから在宅復帰の中心にはなれませんが、認知症の方の日帰り温泉を企画し、実現させてくれました。閉鎖棟なので、夏祭りには参加できないご利用者がいても、「前夜祭や夜祭」でご利用者に楽しんでいただくことができています。真剣にご利用者のことを考えられるオアシスだからこそ、在宅復帰が実現できるのだと感じ、これからも私の企画が実現できる職場だと感じ、やりがいを感じています。