仕事のやりがい
今回初めて難しい症例の下肢切断患者を通した経験と今年の夏から児童デイに週1回との二刀流のPTとして
私は入職3年目の理学療法士として、回復期リハビリテーション病棟を中心に臨床に携わっています。現在は高齢者を対象とした回復期リハビリに加え、週に1回、児童発達支援のリハビリも担当しています。年齢や疾患、生活背景の大きく異なる二つの現場に関わることで、理学療法士としての視野が広がり、大きなやりがいを感じながら日々業務に取り組んでいます。
回復期病棟では、患者さんが再び地域や自宅での生活を取り戻すための重要な時期を支えます。最近、私にとって初めてとなる大腿切断の患者さんを担当しました。患者さんは統合失調症を併存しており、精神面の不安定さから、リハビリに対する意欲が低下する場面も少なくありませんでした。義足装着や歩行練習に対する不安が強く、拒否的な反応が見られることもあり、関わり方には多くの葛藤がありました。
その中で、医師・看護師・作業療法士・ソーシャルワーカーなど多職種と情報を共有し、精神面への配慮や環境調整を行いながら、患者さんのペースに合わせた関わりを継続しました。日々のカンファレンスでは、患者さんの言動や表情の変化を丁寧に確認し、「できないこと」ではなく「できていること」に目を向けた目標設定を行いました。そうした関わりを積み重ねる中で、患者さんは徐々にリハビリに前向きな姿勢を示して頂くようになりました。
義足を使用した立位・歩行・階段練習、松葉杖操作、日常生活動作の練習を段階的に進めた結果、最終的にはADLが自立し、自宅退院を迎えることができました。退院時に見せてくださった患者さんの安堵した表情と「家に帰れる」という言葉は、理学療法士として関わり続ける意義を強く実感させてくれるものでした。
一方、児童発達支援の現場では、子ども一人ひとりの発達段階や個性に合わせた関わりが求められます。言葉だけでなく、遊びや動作を通じて関係性を築く経験は、回復期でのコミュニケーションや信頼関係づくりにも活かされていると感じています。高齢者と小児、対象は異なりますが、「その人らしさを大切にする」というリハビリの本質は共通しています。
健育会グループ病院ではOUR TEAMで取り組む多職種での支え合い、患者さんの尊厳を大切し患者さん一人ひとりに真摯に向き合う風土があります。その中で、理学療法士として試行錯誤しながら成長できることが、この職場で働く大きなやりがいです。これからも対象や分野にとらわれず、目の前の方に誠実に向き合い続けられる理学療法士でありたいと考えています。