仕事のやりがい

Vol.097
2025.01
理学療法士
勤続年数: 1年11か月

未来をつなぐ手助け―理学療法士として子どもたちの成長を支える道へ

 私は理学療法士2年目として、現在週に1回、児童発達支援・放課後等デイサービスでリハビリを担当しています。以前から子どものリハビリに興味があり、希望してこの分野に携わることになりました。まだ経験は浅いですが、子どもたちの成長を支え、少しずつできることが増えていく様子を間近で見られることに、大きなやりがいを感じています。
 ここでは発達に遅れがある子どもたちに日常生活で必要な動作を支援します。子ども一人ひとりが異なる特性を持っているため、個別にアプローチする必要があります。例えば、姿勢が不安定な子には体幹を鍛えるトレーニングを、手先の不器用な子には遊びを通じた巧緻性の向上を図ります。このように、一人ひとりに合わせたアプローチを考え、実践することに難しさを感じることもありますが、それ以上に「できること」が増えたときの子どもたちの笑顔や保護者の喜びの声を聞くと、この仕事の意義を強く実感します。
 特にやりがいを感じるのは、子どもたちの「できた!」という成功体験に立ち会えたときです。例えば、最初は不安そうにしていた子が、練習を重ねるうちに上手に体を動かすことができるようになったり、苦手だったコミュニケーションがスムーズにできるようになったりする姿を見ると、私自身も大きな達成感を覚えます。また、保護者の方から「家でも一生懸命練習しています」「できることが増えて嬉しそうです」といった言葉をいただくと、子どもたちだけでなく、家族の生活にも良い影響を与えられていることを実感し、さらに励みになります。
 4月から専属スタッフとして働くことになり、責任も増しますが、より深く関わることで、子どもたちの成長を長期的に見守れることに大きな期待を感じています。
 理学療法士としての経験はまだ浅いですが、これからも子どもたちの可能性を引き出し、より良い支援ができるよう努力していきたいです。子どもたちの「できた!」の瞬間を増やし、一緒に喜びを分かち合えることこそが、私にとってこの仕事の最大のやりがいです。